メイド・イン・デンマークと優れたクラフトマンシップは、1950 年代に始まる家具や照明といったデンマークデザインを語る上で欠かせないキーワードでした。今日においてもデンマークデザインは、ひとつの強力なブランドとして存在感を放っていますが、残念ながらメイド・イン・デンマークであることは重視されなくなっています。しかし、本当に僅かながらも、同じ場所で作り続けられているものもあるのです。
近年の消費者は、商品がどこで、どのようにつくられたのか。そういったことを考慮して、商品を検討、購入する傾向にあります。レ・クリントとしては昔からサプライヤー、使う素材、製造方法にこだわっていたことから、特別なことをしているとは考えていません。ですが、我々が誇るクラフトマンシップについて知っていただければきっとレ・クリントをますます好きになってもらえると考え、これまで”デンマークの隠された秘密”となっていた職人たちをご紹介いたします。
レ・クリントに 25年以上在籍するベテラン職人で、ブラケットランプの製作を得意とする。当時は他の仕事をしていたが、縁があってレ・クリントに入社。出社した初日についてこう語る。「工房に足を踏み入れた瞬間に、自分の居場所はここだと直感しました。職人たちのいきいきとした姿からも仕事に誇りを持ち、レ・クリントの照明が好きだということが伝わってきました。」